令和3年10月宅建試験 問9(法定相続分)

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令和3年10月宅建試験 問9(法定相続分)問題

Aには死亡した夫Bとの間に子Cがおり、Dには離婚した前妻Eとの間に子F及び子Gがいる。Fの親権はEが有し、Gの親権はDが有している。AとDが婚姻した後にDが令和3年7月1日に死亡した場合における法定相続分として、民法の規定によれば、正しいものはどれか?

  1. Aが2分の1、Fが4分の1、Gが4分の1
  2. Aが2分の1、Cが6分の1、Fが6分の1、Gが6分の1
  3. Aが2分の1、Gが2分の1
  4. Aが2分の1、Cが4分の1、Gが4分の1
宅建ペンペン

一部界隈で「嫁Aが怪しすぎる…」と話題になった噂の問題です。

令和3年10月宅建試験 問9(法定相続分)解答と解説

正解…1

問9-1 解説

令和3年10月宅建試験 問9-1(法定相続分)

1. ○正しい

本問では登場人物が7名もいます。

法定相続分の問題では混乱しないよう、まずは簡単な家系図を描いてみましょう。

問9家系図

家系図が整理されました。

次に、この中で「Dが死亡した後に相続を受けない人」を考えます。

まず真っ先に消えるのはAの死亡した元夫Bです。

次にDと離婚した前妻Eも相続を受ける権利は無いので消えます。

問題はここから。

Aの連れ子であるCと、Dの前妻Cが親権を持つFは果たして相続の権利があるのでしょうか?

まず子Cから考えます。

子CはAとBの子供であり、Dとは血縁関係も無く養子縁組も問題文には記載されていません。

よって子CはDの相続人ではありません。

次に子Fを考えます。

Fの親権は前妻Eが持っていますが、FはDの実子であることに変わりはありません。

たとえ両親が離婚しても絶縁されない限り、法律上子供であれば親権の有無に関わらず親の相続人となり、子供は親権者ではない親の財産を相続することができます。

よって、本問において相続人となるのは妻であるA、Dの実子であるFとGの3人です。

法定相続分は配偶者が1/2、子は1/2です。

子はFとGの2名いるのでそれぞれ1/2×1/2=1/4ずつ相続されます。

よってこの問いは正しいとなります。

問9-2 解説

令和3年10月宅建試験 問9-2(法定相続分)

2. ×誤り

解説は1で記述の通りです。

問9-3 解説

令和3年10月宅建試験 問9-3(法定相続分)

3. ×誤り

解説は1で記述の通りです。

問9-4 解説

令和3年10月宅建試験 問9-4(法定相続分)

4. ×誤り

解説は1で記述の通りです。

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